去る3月19日(土)シアトル ダウンタウンのベナロヤホールで、中村天平さんのピアノコンサートが行われました。
神戸出身の中村さん。現在はニューヨークと東京を拠点に作曲活動、音楽活動をされています。
中村さんは 5才より音楽教育を受け始めますが、中学から高校までは完全にピアノを離れ、肉体労働とロックに明け暮れ、大阪芸術大学で本格的にクラシックやジャズを学ぶという異色の経歴。
この日も、赤いTシャツにジーパン姿といったカジュアルな服装で登場され、今まで自分が持っていたピアノコンサートのイメージを打ち破ってくれました。
シアトルは2008年以来、2度目の公演で、この日、全9曲の演奏予定でしたが、後半、今回の東日本大震災の被災者のために作曲した曲を予定を変更して急きょ2曲披露。
中村さん自身、阪神・淡路大震災で東灘区の自宅が全壊。
そういった辛い経験も踏まえ、「何ができるかわからないが、絶対何かしたいと思う。遠くにいるからできることもある。」と今の心境を話されていました。とても心に響きました。涙する観客もいました。
コンサート終了後、ロビーに出て、観客一人一人と言葉を交わし、気軽にサインや写真撮影に応じるなど気さくな感じでした。「一期一会」と書かれたサインをいただきました。ありがとうございました。
ロビーでは、非営利団体「Reach Out To Japan」による募金活動も行われました。